麻酔科・痛みセンターと整形外科・脊椎外科の外来診療あるいは入院診療を受けられた患者さんへ

「慢性疼痛診療の患者評価、診断および治療法の研究(多施設共同後ろ向き観察研究)」への協力のお願い

麻酔科・痛みセンターと整形外科・脊椎外科では、様々な疼痛疾患の診断と治療を行っています。疼痛疾患は多岐にわたっており、代表的な疾患については世界的に標準化された診断基準が存在しておりますが、診断基準が不明確な疾患も依然として存在しております。そして、それらの疾患に固有の治療方針の策定、予後予測は不十分です。麻酔科・痛みセンターと整形外科・脊椎外科が扱っている疾患について、多施設共同研究(福島県立医科大学(主任施設)、京都大学、仁寿会姫路石川病院、群馬大学、滋賀医科大学、千葉大学、愛知医科大学、札幌医科大学、和歌山県立医科大学、広島大学、慶應義塾大学、東京大学)で疼痛疾患の治療成績や各種併存障害との関連、リスク因子の同定・評価、あるいは治療に用いる薬剤の安全性や有効性などを評価し、学術的構築を行うことを目的としています。

このような問題を解決するためには、前向き研究(研究目的を決定した後、患者さんをいくつかのグループに振り分けさせていただき、その経過を追わせていただく研究)が重要ですが、その基盤として後ろ向き研究(今までの臨床データを解析して、治療成績や患者様の自然経過を見させていただく研究)が非常に重要です。 それゆえ、当科では、東京大学病院麻酔科・痛みセンターおよび整形外科・脊椎外科を受診された患者さんの以前のデータを多施設共同研究において解析いたします。対象となるデータは、診療録(問診や診察所見など)、投薬内容、疾患名、処置内容、検査結果(血液検査、尿検査、便検査など)、生理検査(心電図検査、経皮的酸素飽和度、筋電図など)、画像検査(一般X線検査、CT検査、MRI検査など)、各種臨床評価指標、神経心理検査など、日常診療において行われているデータです。

この研究は、過去の診療記録を用いて行われますので、該当する方の現在・未来の診療内容には全く影響を与えませんし、不利益を受けることもありません。解析にあたっては、個人情報は匿名化させていただき、その保護には十分に配慮いたします。また、個人の特定が可能な情報を全て削除し匿名化したデータは、福島県立医科大学と愛知医科大学にパスワード付きデータファイルとして送付し、他施設からのデータとともに解析します。当然ながら、学会や論文などによる結果発表に際しても、個人の特定が可能な情報は全て削除されます。

この研究に関して不明な点がある場合、あるいはデータの利用に同意されない場合には、以下にご連絡いただきたいと思います。なお、本研究は、東京大学医学部の倫理委員会の承認を得ております。また、この研究への参加をお断りになった場合にも、将来にわたって当科における診療・治療において不利益を被ることはありませんので、ご安心ください。

2012 年 9月 26日
連絡先:東京大学医学部附属病院麻酔科・痛みセンター 住谷昌彦(研究責任者)
東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-3815-5411(内線37669)
FAX:03-5800-8938